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江戸時代はクリスマスカラーのリップが流行ってた! 昔の美意識どうかしてるぜ…

1990年代や2000年代のメイクを見ると、時代の流れを感じます。当時は最先端感たっぷりだったのに、いまではすっかりレトロに感じてしまうのです。

平成の間だけでもめまぐるしく変わった日本人女性の顔。さらに歴史をさかのぼると、顔のパーツをめぐる驚きの美意識があったのです…!

ついには生え際まで…。時代とともに上昇した「眉の位置問題」

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写真/gettyimages

まずは、顔の印象を左右する大事なパーツ、について。

現代日本人女性は目の上、眉毛が生える位置に眉を描きます。

「えっ、何言ってんの? 眉なんだから目の上は当然じゃん」「わざわざ当たり前のこと書くなよ」という心のざわめきは一旦落ち着かせましょう。

室町~安土桃山時代ごろには、眉が生え際のすぐ下にある女性がいたようなのです!

これは「当時の女性が突然変異で生え際に眉毛が生えるようになった」というサイエンスな話ではなく、「じつは妖怪だった」というオカルト話でもありません。

当時の女性には、もともと生えている眉毛を全部抜いて、生え際ギリギリに太眉を描いている人がいたそうなのです…!

この様子がよくわかるのが、女性の能面。いまではありえない位置に眉が描かれています。これってフィクションじゃなくて、当時のリアル眉だったんですね…。

気になる人は、若い女性のお面である「小面(こおもて)」or「孫次郎(まごじろう)」で画像検索してみてください。

なお、この不思議な人工眉が登場したのは鎌倉時代ごろのよう。

平安時代ごろまでは眉毛が生える位置に描いていたそうなのですが、鎌倉時代ごろには目と生え際の間くらいに移動(!)し、室町時代~安土桃山時代ごろに生え際まで上昇したそうな…。

…どうしてそうなった?

髪の毛を耳にかけるのがNGだった平安時代

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写真/gettyimages

続いてフィーチャーするのはのお話。

最近はよく見かける耳かけヘアですが、平安時代ごろ、ハイクラスな女子たちを席巻していたのは真逆の価値観。

当時、耳に髪の毛をかけることは"はしたないこと"だったのです。

トレンド云々を別にしても、いまなら日常的にする耳かけ。

ラーメンを食べるときもするし、就活写真を撮るときには「ほら! 耳出さないと清潔感出ないよ!」と垂らしていた髪の毛を写真館のヘアメイクさんにぐいっと上げられたっけ…。

いまは「すっきり」「清潔感」というキーワードのもとに市民権を得ている耳かけヘア。

当時はなぜNGだったのかというと、自分の顔を見せないことが上流女子の嗜みだったからだそう。

「でもそれ、髪の毛邪魔で不便じゃない?」というご心配は多分不要です。

彼女たちは貴族で、「OK、Google」的なノリで身の回りのことをいろいろやってくれる使用人がいたでしょうから。

デカ目は醜い!? 細目に見せる方法が美容本に載った江戸時代

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写真/gettyimages

いま、メイクの最重要ミッションと言っても過言ではないアイメイク。目をぱっちり大きく見せるために、ありとあらゆるメイク法が投入されています。

そんな「ぱっちり目至上主義」な現在からは想像しにくいのですが、江戸時代ごろは大きすぎる目が欠点とされていました。

ヨーロッパ人がやってきても「YOUは何しに?」なんて聞く余裕もなく、彼らの目ヂカラ満点な目を見て大騒ぎしていたそう。

江戸時代に出版された美容書には、デカ目を細く見せる仕草まで載っています。

それは、立ち姿勢のときは足先から約1間(いっけん:1.81メートルくらい)先を見下ろし、座っているときは膝から半間(90.9センチくらい)先に視線を落とすというもの。

伏し目がちになることで、細目効果を狙ったようです。とはいえ、ずっと足元を見ていたら「話聞いてる?」なんて言われちゃいそうだけど…。

この本が出版されて200年ちょっと経ったいま、女子たちは斜め上から自撮りしたり、ナチュラルデカ目加工したりしているわけです。日本の女子、変わりすぎ…!

江戸時代にクリスマスカラーのリップが流行った!?

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写真/gettyimages

最後にお届けするのはリップメイクのお話。基本的にはリップは1色使いですが、最近は上唇と下唇で違う色を塗ることも。

じつはこの上下2色使いリップメイク、江戸時代にも一時期大ヒットしたそうです。それもなんと、上唇が赤、下唇が緑色のクリスマスカラー!

「緑色の唇」という驚愕のカラーリングで魅せるこのリップは、その名も「笹色紅(ささいろべに)」。下唇だけ紅をたっぷり塗り重ねて、光沢感のある緑色にしたのだとか。

紅は高級品なので、「大量使いできる = リッチな人」という図式ができあがり、笹色紅への憧れはヒートアップ。

お金はないけどおしゃれしたい庶民の女の子に向けて、「紅が少なくても大丈夫♡ プチプラ笹色紅の作りかた」みたいな節約法も発信されたよう。

ちなみに、爆発的な勢いで流行ったもののつねとして、このブームもあっという間に終わってしまった様子。

「笹色紅はもう古い!? 薄づきリップで旬顔にアップデート」なんて風潮になったのか、薄めなリップが流行り始めたようです。

いまの「きれい」の概念は一時的なものかも

かつて同じ日本列島に暮らしていた女子たちの文化なのに、あまりの違いにもはやカルチャーショック不可避。美の基準に絶対はないようです。

いまのデカ目至上主義も、数年後には案外、自然体な目元が流行って落ち着いているかも知れません。ただ、眉の位置はどうかこのままでいてほしいですけどね…!

五十嵐綾子

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