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蛾やハエを使った昔のメイク術がけっこうクリエイティヴだった…

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多くの女性が願う「きれいになりたい」という気持ち。

大事な日のために肌を万全に整えたり、寝坊した日に朝食は抜いてもメイクは抜かりなかったり。

そんな思いはいまも昔も同じ。

でも、美を追求した昔の先輩たちの美容術は、ひと味もふた味も違ったようです。

楊貴妃の生きた中国。理想の眉はあの虫の"触角"

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写真/gettyimages

あなたは眉をきれいに描くためにどんな工夫をしていますか?

描きかた次第で印象が大きく変わるパーツだけに、悩んでいる人も多いところ。

楊貴妃が生きた時代の中国の女性は、目のつけどころが違います。彼女たちが美眉のために参考にしたのは、蛾の触角

蛾ですよ。「蝶はいいけど蛾はダメ」と毛嫌いされがちな蛾です。

蛾の触角は優美なカーブを描いていて、そのゆるやかなラインを真似て眉を描いていたのだそう。

この眉には「蛾眉(がび)」というド直球な名前がついています。

「どんな形なの?」と気になった人は「蛾 触角」で検索してみてください(ただし、虫のどアップ画像を見てもOKな人限定です)。

けっこう寄らないと触角なんてよく見えないですから、美眉研究のために蛾を捕まえて触角を観察したのかなぁと考えると…想像するだけでゾワゾワしてきます。

蛾の触角はたしかにきれいなフォルムです。

ただ、ほかにちょうどいい眉モデルはなかったのかい? と疑問を抱かずにはいられません。

美白のためにロバ500頭。ミルク風呂でスキンケアした皇帝の妃

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写真/gettyimages

続きまして、あなたは肌を美白にするために何かしていますか?

多くの人がUV対策や美白化粧水、パックなどを挙げるでしょう。

古代ローマ時代の皇帝の妃・ポッパエアはスケールが違います。なんと彼女、美白のためにメスのロバを飼っていました。それも500頭!

こんなに大量のロバをどうしていたのかというと、ロバミルクのお風呂に入っていたのだそう。なんでも、ロバのミルクは色白 & きめ細かな肌をキープしてくれるのだとか。

たしかに、いまもロバのミルクを使った化粧品はありますから、その着眼点はすごい。

でも一般庶民の私はロバのエサ代とか、搾乳する人件費とか、500頭を飼育する広大な土地はどうするのかとか、みみっちぃことを考えてしまいます…。

そんな下々の思いなどなんのその。ポッパエア姐さんは我が道を行きます。

なんと彼女、旅行に行くときも50頭のロバを一緒に連れて行ったようですよ。

かたや、旅行前は化粧水を小さいボトルにせっせと詰め替えている私たち。もはや別世界、究極の美容術です。

ニキビ隠しには"ハエ"を使う、17世紀ごろのフランス女子

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写真/gettyimages

最後にもういっちょ。

ニキビができたらどうしますか?

たっぷり睡眠をとったり、ビタミン摂ったり、我慢できなくなって潰しちゃったり…と、いろいろあるでしょう。

17世紀ごろのフランスの女性は、ニキビ対策にも遊び心がありました。彼女たちは、"ハエ"を使ってニキビを隠していたのです。

じつは"ハエ"はつけボクロの通称

ニキビなどの顔のアラを隠すために使っていたつけボクロが、傍目にはハエがついているように見えたので、フランスではそのまま「ハエ」と呼ばれていました。

ビロードなどの裏にゴムをつけ、皮膚に貼り付けたのだそう…。

大きいホクロを気にして、手術で取ってしまう人もいるいまの感覚からすると、わざわざホクロをつけるのは不思議な感じ。

でも当時の女性たちは、顔のお悩みを隠しつつ、"ハエ"を楽しんでいたのです。

通常のホクロの形である丸型だけでなく、三日月や星、ハートなどいろいろな形にしてみたり、ホクロを貼る位置で意味をつけてみたり

たとえば、目の近くは「情熱的」、口の側は「色っぽい」、笑いじわの上は「陽気」、唇の上は「お茶目」など。

これって、いまで言うニキビ占いっぽい?

とはいえ、ハエがついているように見える顔なら、むしろニキビのままのほうが良いのでは…と思わなくもない。

美を求める気持ちは、いつの時代も同じ

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写真/gettyimages

美を求める先輩らの気迫あふれるクリエイティヴな行動に「お、おぅ…」と引いていませんか? 大丈夫ですか?(笑)

でも、美白化粧水にお金をつぎ込んだり、ニキビ隠しにコンシーラーをこれでもかと塗りこんだりしている私たちと、きっと思いは変わらないはず。

美容のために頼るものが蛾やロバ、ハエなどの生物系からドラッグストアに変わっただけです(きっと…)。

だから「蛾みたいな眉毛? ないわ~」なんて言わないように。

美をとことん追求したときにクレイジーになりがちなのは、私たちも先輩も一緒なのですから!

五十嵐綾子

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