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夏木マリさんインタビュー。「自分らしさが分からない」を解消する方法って?

自分で言うのもなんだけど、感度は高いほうだし流行も押さえているつもり。

だけど、ときどき不安になるのが、人と同じでいいのかってこと。

本当は自分らしくいたい。でも、“自分らしさ”って何なのだろう?

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写真/中山実華

そんな不安と疑問を解消するために話を聞いたのは、日本屈指の個性派俳優、夏木マリさん

いまやかっこいい女性の代表格な彼女だけど、確固たる“自分らしさ”を手にするまでに葛藤はあったのでしょうか

11月におこなわれたイベント「MASHING UP」のトークセッションに登壇した夏木さんに質問をぶつけてみました。

歌も衣装も大人の言いなりで、無気力だった20代

──人とは違う”個性“を楽しめるようになったのは、いつごろからですか?

「私が子どものころは昭和のいわゆる“おそろい”文化で、みんな同じが良いとされる時代。わりと大人になってからも冒険することに勇気は必要でしたね。ただ、幼稚園児のころから、ぬり絵を真っ黒に塗りつぶした子が先生に怒られているのを見て、違和感を持っていました。真っ黒でも素敵なのに、どうしてみんなと同じように明るい色がいいのだろうと」


──20代、30代はどんなふうに過ごしていたのでしょうか。

「21歳で夏木マリとして再デビューしました。顔もスタイルも好きではなく、歌も衣装も大人の言いなりで自分が好きな感じではなかった。20代は無気力でトンネルから抜け出せず、いい思い出がないのが、いまとなってはもったいないですね。30代で舞台に出会い、自分の身体を使って表現することの楽しさにのめり込みました」


──30歳になるときに心境の変化はありましたか?

「30歳の大台に乗るときにため息をつく女性は多いみたいね。『年齢は記号』って言い始めたのは最近だけど、私は以前から年齢のことは気にしなかったですね。年齢を重ねた自分を卑下するようになると、新しいことに挑戦できなくなってしまう。私は『印象派』という舞台を25年続けていますが、始めたのは40代になってからです。年齢に捉われずに挑戦したことで、いろんな学びや気づきを得ることができました」


自分らしさを知る近道は、好きと嫌いを整理すること

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撮影/中山実華

──「印象派」は夏木さんにとって大きな転機となったようですね。

「スタートはまったく評価されなくてね…。叩かれて叩かれて、とにかく苦しかったです。『こんなに苦労しなくても、普通にテレビに出ていればいいじゃない』なんて言われたことも…。そんななかで、自分がやりたいこと、できること、いらないことを整理したら“好きなこと”しか残らなかった。そのときにはじめて“自分らしさ”に気づくことができて、すごく気持ちがよかったんです」


──自分らしさを知るための方法はありますか?

「自分の“好き”と“嫌い”を知ることですね。たとえばファッションだったら、ちゃんと袖を通してみて、ディテールや生地、肌ざわり、におい、温度などが好きか嫌いか、自分が心地いいと感じるかどうかを探ること。街やネットで人のファッションを観察して『私だったら、足もとにはスニーカーを合わせたいな』といった感じで練習するのも良いかと思います。みんなと同じだと安心する気持ちも分かるけど、自己表現のツールなのだから、自分が好きなファッションにチャレンジしてほしいですね」

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撮影/中山実華

──自分の”好き”を追求しすぎて失敗したことは?

「恋愛もそうですけど、『またやっちゃった』っていうのばかり。『この間似合わないって確認したばかりなのに、また同じようなの買っちゃった』なんて失敗は無数にあります。以前は自分の”好き“を無視して彼氏好みのバブルスーツを着たりして、かなりイタい女だったしね。でも、失敗しても大丈夫。服の失敗ぐらいでは死にませんから(笑)」


──夏木さんが彼氏に合わせてバブリーなスーツを着ていたなんて!

「そうそう、コンサバな彼でね。私がスキンヘッドにしたら翌日にいなくなりましたけど(笑)。前の日まで仲良しだったのに髪型で別れるなんてありえる? って驚いたけど、ウィッグをかぶって追いかけるようなことはしなかったわね(笑)。いまは自由で大胆でエレガントで、それでいてちょっと革新的なファッションを楽しみたいという理想にたどりつきました」


他人との“差異”を楽しむことが、本当の自分らしさ

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撮影/中山実華

──最近の女性たちのファッションについてどう思いますか?

「みなさんおしゃれで素敵だと思うけど、人と同じだと安心するという感覚はちょっと怖いかな。ほかの人との差異を楽しむことが本当の“自分らしさ”ですから。ファッションを楽しむのは毎日のことだから自分らしいほうがいいし、好きなものを着たほうがいい。トレンドのものは消費してもいいけど、自分が好きなもの、手放せないものは上手に選んで大切にしてほしいと思います」


──ファッションというと、コンプレックスもつきまといますが…。

「持って生まれたものは直しようがないから、考えてもしょうがない。私も足がもっと長ければミニスカートでも履きたいですよ(笑)。でも短いものは短い。仕方ないの。だったらコンプレックスと相談して、軌道修正しながらファッションを楽しんだほうがいい。たとえば、コンプレックスがあるからと言って無理なダイエットするのも良くないなと思います。人間は健康のために毎日ダイエットをする生きものなんです。毎日するといえば、“婚活”もね」


──婚活もですか?

「私は婚活反対派なんです。婚活したいなら外に出るだけ、電車に乗るだけで出会いはある。毎日が婚活なんです。仕事で疲れているのに、わざわざお金を払ってパーティに行くなんて、そんな時間とお金があるなら自分を磨いたほうがいい。自分を素敵にしていたら、向こうからアプローチしてきてくれますから。ただし、自分磨きも人のためではなく自分のためにすること。新しい年は、人と同じではない“自分らしさ”を見つけてみてほしいですね」


大人になってからも、自分の殻を破るのに時間がかかったという夏木さん。

無気力な20代を経て、自分らしさに目覚めたのが40代…。

そんなエピソードを聞いていると、それまで抱いていた“自分らしさが分からない”という不安が消え、自分について前向きに考えられるようになるから不思議です。

さっそく今日から、自分の好きと嫌いを見極め、心地よさを探る練習を始めてみたくなりました。

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夏木マリ(なつき・まり)さん
1973年に歌手デビューし、2018年でキャリア45年に。1993年より、自身が手がける「印象派」シリーズは海外でも高い評価を得ている。バンド活動のほか、音楽とバラの支援活動「One of Loveプロジェクト」などにも携わる。『好きか、嫌いか、大好きか。で、どうする?』(講談社)など著書多数。2019年は大沢伸一氏プロデュースによる新曲『Co・ro・na / 私を生きて』を1月26日(土)にデジタルリリース予定。1月26日(土)、27日(日)の2Days、3年目となるブルーノート東京のステージ「MARI de MODE 3」に出演。

取材・文/グリッティ編集部

GLITTY編集部

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