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「早く帰ってきなさい」終電が気づかせてくれた母の愛 #終電と私

終電と私

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写真/gettyimages

0時が近づくにつれて、街の人々は「終電」が気になりだす。

帰ろうか、残ろうか。時計を見ながら正解を考える。甘酸っぱい思い出も、切なく悲しいできごとも、思えば全部「終電」がきっかけだった。

そんな、誰もがひとつは持っている終電にまつわる物語「#終電と私」を集めてみました。

高校生まで、私は多くの習いごとをしていた。バイオリンにオーケストラ、アカペラにダンス。コミュニティを持てば持つほど、友人は増えていった。

習いごとのおかげて年の離れたお兄さん・お姉さんとも関わる機会が多く、そんな風に知り合いができていくのがうれしかった。

ここだけ切り取れば自由になんでもさせてもらえた高校生。

でも、私の母の口癖は、「ああしなさい」「これはしちゃだめ」「早く帰ってきなさい」だった。

「みんなで楽しく盛り上がってるから、もう少し遅くなってもいい?」

「ダメ。言ってた時間で帰ってきなさい」

「お願い。終電で帰るから」

「終電は遅すぎるからダメ。もっと早く帰ってきなさい」

母はどうしても「終電」を許してくれなくて、結局のところ最後まで粘れた記憶はほとんどない。

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写真/gettyimages

いや、たしかに、高校生が終電まで遊ぶなんてヤンチャだったかもしれない。でも、習いごとの友だちも、学校の同級生も、私よりずっと自由そうに見えた。

大学生になったら終電を気にせず遊んでやるんだ

大学生になったらまず、終電を逃してやろうと思った。くだらないけど、いい子ちゃんで居続けた私の、ささやかな母への反抗だった。

いま思えば、母はとにかく心配だったのだと思う。

高校生の娘が終電を逃して夜遊びしてしまわないか。

そして、こう願っていたのだと思う。

羽目を外して無駄に傷ついてほしくないと。

***

20歳を超えてから、習いごとで出会った人や同級生たちと、お酒を酌み交わす機会がたくさんできた。

大学生になり、地元を離れてひとり暮らしをはじめ、はじめて終電を意図的に逃したときは「ずっと欲しかった自由ってこんな感じなんだ」と思った。

ずっと固執していた「終電」は案外簡単に手に入った。同時に、オトナの階段をひとつ上った気がして清々しくなった。

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写真/gettyimages

「ちゃんと自炊してるの?ちゃんと家に帰ってるの?」

大学生になりたてのとき、母からよくこんな連絡がきた。

「ううん。友だちと遊んでる」

「また夜通し遊んでるの?」

「うん」

「遊びすぎるんじゃないよ。体に気をつけて」

正直に話しても、それほど咎められず、なんだか拍子抜けした。ようやく母にオトナだと認めてもらえた気がした。

でも、「オトナ」と言われる年齢になったいまも、実家に帰ると母は私にこう言う。

終電で帰ってきなさい

ひとり暮らしを始めた時点で、終電を逃して遊んでいることを知っているはずなのに、どうしたって終電を越えて遊ばせてくれないのだ。

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写真/gettyimages

「私だってもうオトナなのに」

私はオトナになったつもりでいたけど、結局のところ、母にとって私はいつまでたっても「子ども」なんだ。

だけど、そんな私も今年で25歳になる。

私が生まれて25年たつように、母だってまた、"お母さん25歳"を迎えていたのだ。確実に、刻々と、時間は過ぎている。

家族がいてくれることは当たり前じゃない。心配してくれる存在がいることは当たり前じゃない。

まだまだピンピンしているけれど、いつ会えなくなってもおかしくはないんだ。

昔に比べて小さくなった母の背中をみて、もっと素直になろう、ちゃんと「ありがとう」と伝えようと思った。

実家に帰ったときは、母に心配をかけないように終電で帰ると決めた。

>>連載「終電と私」を読む

ameri

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