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いつか終わる恋でも、私は絶対忘れない【女優・小川あんインタビュー】

〇〇に恋してる

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恋愛って、期間限定だってわかっていながら、それが終わらないように願うことなのかもしれない。

映画『スウィート・ビター・キャンディ』の撮影現場で、前回インタビューをしたスチールカメラマンの飯田エリカさんと、主演女優である小川あんさんもまた、期間限定の恋に落ちていた。

写真を撮られて始まった恋

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──じつは、さっき飯田エリカさんにインタビューしたら、恋している相手は小川さんだとおっしゃってました。

「うれしいな、それは…。私、写真を撮られるの苦手なんです。コンプレックスだらけで。だから、『小川あん』として写真を撮られるのは恥ずかしいし、エリカさんが普段撮っているような女の子らしい表情ができなくて、悩んでいたんです。

でも、自分が役の『サナエ』に侵食されてきて、エリカさんがそれを撮っているうちに、私たちはだんだん密になってきました」


──本当の自分でいるより、役でいたほうが写真に撮られやすいんですか?

「写真だけのことではないんです。素のままの自分でいると、気を使い過ぎてがんばっちゃうんです。でも、私が演じる『サナエ』は、落ちたときは落ちたまま、無理に笑おうとしない。そのテンションに動かされていま生きていて、その状態で写真を撮られるほうがラクなんです」

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──写真だけではなく、もしかして、役でいるほうが生きやすかったりするんでしょうか。

「そうかもしれないです。人と触れ合うのがときどき怖くて、距離をとってしまうことが多い。そのせいで、よろこびや悲しみが遠ざかってしまうことが多いんです。

そういうところも私自身だけど、たくさんしあわせや痛みを感じられるのは、役でいるときなんですよね。感情をむき出しにできるから、生きてるなあって思えます


──仮面をつけているような感じ?

「そうです。だけど、役の仮面は自分に浸透していって、だんだん同化できるんですよ」


コンプレックスも全部受け入れて

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──じゃあ完全に素の「小川あん」に戻ったら、相手が飯田さんでも写真を撮られるのはイヤ?

「エリカさんにはそう思わなかったんです。撮影への悩みや緊張してしまう気持ちをちょっと話すことができて、エリカさんはそれを受け入れてくれた。やさしい人なんです。だから大好きになりました。この感情は、『サナエ』が私にくれたものなのかなって思います」


人とどうしても距離をとってしまう不器用で人見知りな小川さんを、役の『サナエ』が後押ししている。

羽化してはばたく直前の蝶を見ているようなドキドキが伝わってくる。

記憶が愛に変わるとき

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──演じている本人に新しい感情を与えるほどの役を、どうやって作っているの?

「役作りをするときに、脚本に書かれていないその役の記憶を作るようにしているんです。

たとえば、幼少期のトラウマとか家族との思い出のような、その役の歳で頭に残っている思い出です。どんなに悲しい記憶だったとしても、それが撮影中に愛に変わる瞬間があるんです。そういうときに涙が止まらなくなったりする。

その瞬間のために芝居をやっているんです。もし役者で売れなかったとしても、この実感のために芝居をやりたい」


飯田さんのインタビューで語られていた、役に入ったまま涙を流す小川さんの姿が蘇ってきた。

『サナエ』が愛を手に入れた瞬間を見ていたんだ。そうしてふたりの恋は始まったんだ。


──撮影期間とともに恋が終わってしまうのは、寂しくないですか?

「寂しいです。すごく寂しい。だけど相手がどうあれ、私は恋したことを絶対忘れないので。そのために役者をしてる。もしそれがなくなったらやめちゃうと思う。それくらい大切なことだから、絶対忘れない」

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***

小川あん

1998年3月29日生まれ。東京都出身。2014年に『パズル』(監督:内藤瑛亮)で映画初出演。以後、俳優として映画・ドラマ・CMと幅広く活躍。2018年2月にメイン声優として起用された、日清食品カップヌードルCM「HUNGRYDAYS 最終回篇」で話題を集めた。近年の主な映画作品に、『天国はまだ遠い』(監督:濱口竜介)、『ピンカートンに会いに行く』(監督:坂下雄一郎)、『あいが、そいで、こい』(監督:柴田啓佑)、『スウィート・ビター・キャンディ』(監督:中村祐太郎)、ミュージックビデオにも多数出演しており、井上苑子「だいすき。」(監督:エリザベス宮地)、Alexandros「ムーンソング」(監督:tatsuaki)、ヒトリエ「アンチテーゼ・ジャンクガール」(監督:清水康彦)などがある。小川あんTwitter

[映画『スウィート・ビター・キャンディ』について]

長編映画初主演・小川あん、実力派俳優・石田法嗣、ボイメン・田中俊介の出演。脚本家・小寺和久の参加。

東京国際映画祭に出品された『太陽を掴め』で劇場長編デビューをした中村祐太郎監督が、2016年に名古屋市都市センターの助成により制作された『アーリー・サマー』と地続きの世界観で描く、原点回帰の直球勝負。

現在、クラウドファンディングサイト「MotionGallery」で資金をファンディング中

撮影/飯田エリカ 取材・文/出川光

GLITTY編集部

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