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憧れて、手に入れて、嫌いになった。私と終電との付き合いかた #終電と私

終電と私

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写真/gettyimages

0時が近づくにつれて、街の人々は「終電」が気になりだす。

帰ろうか、残ろうか。時計を見ながら正解を考える。

甘酸っぱい思い出も、切なく悲しいできごとも、思えば全部「終電」がきっかけだった。

そんな、誰もがひとつは持っている終電にまつわる物語を集めてみました。

私は終電が嫌いだった。いや、たぶんいまでも好きとは言えない。

終電が好きな人はあまりいないかもしれないが、私は終電が好きなころもあった。門限が厳しかったからか、憧れていたのだ。

終電と私の関係は少しずつ変わってきた。

***

私が生まれ育った土地は、都心から電車で1時間以上かかる場所。東京で遊べないほど遠くはないけど、決して近くもない。郊外育ち。

高校を卒業するまでは、門限が19時だった。東京ディズニーランドへ行っても、花火もパレードも見られず、友だちを残してひとりで家へ帰った。だからその分、大学に入ったらとにかく遊び倒した。

そうなってくると初めて気になるのが、終電。

いろんなことを知った。JRは終電が比較的遅いこと、終電の接続というものがあること、帰れると思ったら途中の駅までしか行かないこと、夜遅くまでやっていると思った店が意外と早く閉まること。

最初のうちはそれが楽しかった。「終電に乗る私」が好きだった。終電に乗るのは、大人の特権だと思っていた。大人になったと思っていた。

酔っ払いからする酒臭さ、周りに漂うじっとりとした汗の臭い、それをかき消す香水の強い香り…、いろんな臭いが混ざった終電は、その不快さもひっくるめて私の憧れだった。

あっという間に社会人になると、翌朝の仕事を気にするようになった。

この時間の電車に乗れなければ明日の朝がつらい、乗れなければタクシー代がかかる、新卒の私に何度もタクシーに乗るお金はない、なんとしても終電に乗らなければ、帰らなければ…。

そうして私は、終電を嫌いになった。終電を気にしていると不安な気持ちになるし、終電で帰るとへとへとだし、翌朝しんどいし、なんならもう少し早く帰りたい。終電に乗らないと帰れないのに、どうしても嫌ってしまう。

***

あまりにも終電を嫌いになった私は、強硬手段に出た。都心に引っ越して、フリーランスになった。そうなるともう、そもそも「終電を気にする」ということをしなくなる。そんなに終電が嫌なら、終電以外でも帰れるようになればよかったのだ。

終電以外で帰る手段は、思ったよりもたくさんあった。これがまた楽しい。

都心なら帰りのタクシー代が安いのはもちろん、タクシーよりだいぶ安く乗れる「深夜バス」というものの存在も知ったし(これが意外と遠くまで帰れるのはもっと早く知りたかった)、いざとなれば歩いて帰ることもできる。

終電後の街からは人が減って気持ちいい。なんならもう一軒行ってから帰っても、郊外に暮らしていたころ終電で帰宅した時間とそう変わらない。

終電に憧れた高校生は、大学生になって「終電に乗る私」を好きになり、終電を嫌う社会人になった。そして、いまはなんとか仲良くやっている。

嫌いなものというのは、嫌いな理由が明確になれば、意外と仲良くやっていけることがある。仲良くやっていけなくても、共存するための解決策を考える大きな手がかりになる。

終電との付き合いかたを通して、なんだかけっこう大事なことに気づいたのかもしれない。

>>連載「終電と私」を読む

鈴木梢

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