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セフレや不倫相手以上の男が見つからない。でも、結婚したい。

でも、結婚したい。

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恋愛魔窟の七不思議のひとつに「恋人がいそうなのにいない女子」がいます。

恋人がいないアラサー女子には、「恋愛より趣味や仕事が楽しすぎる勢」「恋愛にオクテ勢」「こだわりが強くてなかなか相手が見つからない勢」「恋愛やホモサピにそもそも興味がない勢」などいろいろいますが、「恋人がいそうなのにいない女子」はこれらのどれとも違っています。

恋愛に興味がありそうだったり、モテそうな色気があったり、定期的に告白されていたり、休日の予定はだいたい予定があったりするのに、「恋人は?」と彼女たちに聞くと「もうずっといないよー」という返事が返ってきます。

正式な恋人はいないけど、それっぽい恋愛関係はある女たち

しかし、これは表向きの話。

だいたいこういう女性たちには不倫相手やセフレがいて、女子会メンバーはみんなこのことを知っています。

本人が理解して関係を続けている限りは外野がとやかく言うことではないので、彼女たちの恋愛話を聞いているのですが、1年ぐらいして関係が煮詰まってくると「別れる」「ちゃんと結婚できる人を探す」と彼女たちは言い出します。

周囲はもちろん彼女たちの決意を応援するのです、が。

セフレ & 不倫相手と比べると見劣りする婚活男子たち

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婚活の進捗報告はだいたいの場合、あまり芳しくありません。

「告白はされた?」

「そうだねー3人ぐらいから興味を持ってもらえたけど、私がどうも興味が持てなくて」

「いい人が見つからなかった?」

「そんなことないよー変な人もいたけど、ちゃんとした人もいたし」

「興味が持てなかったってこと?」

「うーん、興味がないってことはないんだけど…うーん、なんか違うかなっていうか」

「"なんか違う"の具体的な内容は?」

「なんだろ、本当に細かいところなんだけど、私が話をしていても自分の話をしだしたりとか、仕事で忙しいって言ってもあまり気遣いの言葉をくれたりしないとか、そういうところがなんか気になっちゃって」

「そういう細かい気遣いができる人がいいってこと?」

「うーん、そうなのかなー。でもなんか、前に付き合ってた人がそこらへんをちゃんとできる人だったから、なんか比べちゃって」

出会いはあるしそこそこ関係は発展するものの、セフレや不倫相手と比べてしまうと、婚活で出会った男性たちは物足りない、と彼女たちは言います。

セフレや不倫相手以上の男が見つからない。でも、結婚したい。

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「彼はものすごく仕事ができて知的だし、一緒にいるとものすごく勉強になる。でも、婚活で出会う人は彼ほどの人がいなくて、彼のすごさを再認識しちゃった」

「でも、もうアラサーだし、さすがに結婚に結びつかない恋愛をしていたらまずいなと思って、婚活を始めたんだけど…でもやっぱり彼以上の人がなかなか見つからない」

「でも、彼とは結婚できないし…」

「ずっと独身でいる覚悟もないから、結婚はしたいんだよね…」

「彼を越えられる人いないかなー」

セフレや不倫相手のいいところをノロけ、それに比べて物足りない婚活男性に不満を漏らし、最後は「でも結婚したい」フィニッシュ。

こうした悩みを何か月か抱えたあと、彼女たちの多くは婚活をやめて、「やっぱりしばらく結婚はいいかな」と言いつつ、セフレや不倫相手の元へ戻っていきます。

つらい恋愛だからこそ「嫌いな彼」から目をそらす

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彼女たちがセフレや不倫相手のことが大好きで、「結婚しなくてもいいから彼と一緒にいたい」と思っているなら、周りがとやかく言うことではありません。

しかし、彼女たちは定期的に「つらい」「もうダメ」「別れたい」と苦しんでおり、つらみがマックスになるたびに、婚活などでガス抜きをしてはまたつらい恋愛に戻る、ということを繰り返しています。

彼女たちの話を聞いていると、セフレや不倫相手への不満や怒りが積もり積もっているにもかかわらず、ネガティヴな気持ちを押し込めている様子がうかがえます。

自分をいちばんに扱ってくれないところ、自分勝手なところ、不誠実なところを彼女たちは嫌い、憎んですらいます。

しかし、こうしたネガティヴな感情を、彼女たちは「でもしょうがない」「既婚者だと知って好きになったから」「彼女持ちだってわかってるから」という言葉で押し込めて、質問をさえぎり、それ以上の深掘りを避けようとします。

つらい要素が満載の恋愛では、もともとのつらみ値が高すぎるため、「自分を傷つけるイヤなところ」から目をそらさないとやっていけないのではないか、と思えます。

嫌いな部分から目をそらす弊害

鎮痛剤は一定の平穏とつらみ耐性をもたらしてくれますが、深刻な弊害があります。

一緒にいてつらいはずの人間を「大好きで理想の彼」として認知して、なかなか離れられなくなることです。

彼女たちが見ている「好きな彼」は、実在人物の「好きな部分」のみを切り取ったファンタジー的存在、いわば「恋愛世界のUMA」です。

この「恋愛UMA」と一般ピーポーを比べたら、そりゃ一般ピーポーが見劣りするに決まっています。

というか、そこで比べたら一般ピーポー男性陣がかわいそうです。

鎮痛剤が効かなくなるか、納得するまで突き進め

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彼女たちは鎮痛剤をごりごりにキメてつらい恋愛を維持し、たまにガス抜きとして婚活をしては「やっぱり彼のほうが素敵」「彼みたいな人は見つからない」とつらい恋愛に戻っていきます。

この状態は、バッキバキに骨折してるのに鎮痛剤を打ちまくり「ぜんぜん痛くない!」と笑顔でスキップしているようなものです。

骨折は治らないどころか悪化するばかりで、蓄積する痛みを緩和するためにさらに鎮痛剤を投与することになります。

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彼女たちが向かう道はふたつ

「彼女と突然の結婚」「誕生日やクリスマスなどの大事な恋人イベントをドタキャン」などの大ダメージイベント、あるいは我慢の限界にぶちあたるまで突き進み、鎮痛剤が効かなくなって燃え尽きるか。

あるいは、「自分はつらい」「しんどい」と自覚することにより、キラキラ麻酔を手放して自分の痛みと向き合うか。

どちらも苦しく痛みをともないますが、だいたいの人は前者の道に向かいがちです。

鎮痛剤を手放す勇気はなかなか出ませんし、そもそも「心を麻痺させている」と自覚していない場合だって多々あるからです。

私としては、「つらくなったらいつでも連絡すべし」と言い含めつつ、彼女たちが燃え尽きるギリギリまで見守ることが女友だちとしての役割かな、と思っています。

彼女たちがつらそうにしているのを見ているのは本意ではないのですが、キラキラ麻酔がキマっている間は他人の言葉など耳に入らないですし、麻酔をみずから手放すのが難しいこともよーく知っています。

消極的な選択ではあるものの、これがいちばん現実的。

いよいよやばくなったときは介入するし、燃え尽きたら女子会でひたすら話を聞く準備はしています。

だからもうあとは納得するまで突き進んじゃえ、と思いながら、LINEグループをのぞいています。

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撮影(2、3、4、5、6枚目)/田所瑞穂 写真(トップ)/gettyimages 文/ぱぷりこ

ぱぷりこ

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