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あのときパワハラの怖さに負けて逃げていたら... #ふたりごと

ふたりごと

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仕事をエサに近づいてくる男性はたくさんいるんだろうね。

私は経験したことがないからその立場に立った意見は言えないけど、語弊を恐れず言うなら、女性はその仕事がエサなのか、そうではないのかを見極める選球眼が必要だと思ったよ。

あくまで個人的な意見だけど、あからさまに「彼女になってほしい」と言われたら、私なら多分、いや、即座に辞めるかな。

ひーちゃんの話、想像しただけで怖いよー。

私は仕事より自分の身や心を守らないと壊れちゃうと思う。仕事どころの騒ぎじゃない。

男女の関係を求められていることをうまく交わして、手のひらで転がす器量は私にはないから(笑)。

冗談でもイヤだし、もし冗談だったら本当にセンスないから、きっと仕事もできない男性だなって、決めつける(笑)。

「恩を売るにもセンスが必要」これは彼の意見だけど、私も激しく同意した。

逃げて何が悪い! ウサイン・ボルトも二度見する勢いで逃げるわ(笑)

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それに、男女の関係と引き換えにくれる仕事って、私じゃなくてもいい仕事なんだとも判断するかな。

私じゃなきゃダメな仕事があるのかすら微妙だけど、とにもかくにも仕事より大切なのは自分がどう感じるかってことだから、少しでも違和感を感じたらすぐに逃げると思う。

数年前に流行ったドラマで知ったけど、「逃げるは恥だが役に立つ」ってハンガリーのことわざなんだってね。

「恥ずかしい逃げかただったとしても、生き抜くことが大切」の意らしく、まさにその境地。

逃げて何が悪い! 自分を守るためなら、ウサイン・ボルトも二度見する勢いで逃げるわ(笑)。

この境地になったのは、逃げることが最善の場合と逃げないで向き合うことが大切な場合の、どちらも経験して見極められるようになったからかもしれない。

我慢すればいいことだと思っていたけど、彼の言葉にハッとしたんだ

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会社員をしていたとき、ウェディング系の会社に勤めていた時期があったの。

仕事自体は大好きだったんだけど、かけ出しのベンチャー企業だったから、人が少なくて毎日終電で休みは週1。

でも休んだらメールの返信だけで翌日がつぶれちゃうくらいたまるから、休みの日もメールの返信に追われてた。

辞めるまでの2年間ほぼ休みなしで、毎日最低でも14時間働いてたの。

あのときがいままでの人生でいちばん働いていたなぁ。食事もままならなくて、ガリガリだった。

それでもね、当時の社長は社員を労うどころか「俺のおかげでおまえらは仕事があるんだ」なんて態度で、ブラック企業代表みたいなパワハラ発言にガマンできなくなって辞めたの。

そのとき私、弁護士を通して残業代請求をする裁判を起こしたんだ。

この経験はわたしのなかでは「#MeToo」みたいな経験として、すごく大きなものになった。

入社時に残業代は込みだと説明を受けていたけど、

「法律上それはおかしなこと。だからきちんと請求しなさい。一度関わった企業の内情がおかしいなら君が声を上げて、残してきた後輩たちが働きやすい環境になるように立ち上がりなさい」

これもそのとき彼に言われたこと。

「やだやだやだ。関わりたくない。別に残業代とかいらない! 一刻も早く新しい環境で働きたい!」

これがそのときの私の正直な気持ちだった。まさに「逃げ恥」。

私が辞めて、我慢すればいいことだと思っていたけど、彼の言葉にハッとしたんだ。

たぶん「残してきた後輩たちが働きやすい環境にしなさい」って言葉が響いたんだと思う。自分のためだけなら、できなかった(逃げてた)。

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そこからが長かった。弁護士曰く、通常は残業代請求の申し立てをされた企業は、さらっと支払って終わりにするらしいんだけど、血の気の多い社長だったから、向こうは完全戦闘態勢。

ありとあらゆるウソの資料で「私が残業なんて一切しなかった」と送りつけてきたの。

たとえば、「毎日定時になると外食に出かけて深夜になってタイムカードを押しに戻ってきてた」とかね(笑)。

いまなら笑っちゃうくらい陳腐な言いがかりだけど、当時は猛烈に怖かった。

ウソの資料が届くたびに、ここまでするのか! と、相手の憎しみみたいなものを感じて、家の住所も知られてるし、身の危険すら感じて途中で何度も逃げ出したくなった。

幸い実家に帰ることになって自宅は分からなくなったから、引っ越しはかなり恐怖心を和らげる要因になったな。

走り出してしまった以上、もう逃げてる場合でもなくて(弁護士費用だって自腹だし!)。

ウソの資料に向き合って、ひとつひとつの言いかがかりを弁護士に説明する作業を1年くらい続けて、結局出るとこ出ましょう! と裁判所で顔を合わさないといけないとこまできちゃったの。

闘わなくてはいけないときがあることを知ったよ

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裁判所に向かう駅までの道で、顔を合わせるのが怖くて震えて、泣いたのをいまでも覚えてる。

でもね、同時に泣いている自分が情けなくなったの。ここまで誠実に向き合ってきたのに、真剣に仕事もしてたのに、何を泣いてるんだろう。

ウソばかりを並べて卑怯なことをしているのは相手なのに、何を怖がってるんだ! って、なけなしの勇気を奮い立たせて、怖がる気持ちを封印したよ。

裁判所に着いて、いざ裁判官3人を目の前に相手が話し出したウソに対して「それは違います」と少し震えた声で、でもはっきりと伝えたら、相手がいきなり黙ったの。

続けざまに裁判官が

「何にせよ、あなたには管理責任と残業代を支払う義務があるんですよ。法律で決まっているんです。経営者として分かっていますか」

と。そこから彼の顔が上がることなく、お互いの弁護士同士が話して、あっけなく請求額全額が支払われることになったんだ。

多分30分もかからなかったと思う。本当にあっけなかった。

彼のあの勢いはどこに行った!? と思うほど意気消沈して帰る姿を見て、心がすーっと軽くなったよ。

どんなに威圧的に攻撃をしてきたとしても、それは法の下では何の威力もなかった。そして彼は自分を守るためにウソをついた。

これがきっと彼が何も言い返せなくなった要因で、私は自分にウソがひとつもなかったから、いざ裁判官を目の前にしたら彼への恐怖心が消えたんだと思う。

この経験で、故意的に自分を攻撃してくる相手とは闘わなくてはいけないときがあることを知ったよ。

自分を守れるのは自分しかいない! 逃げた結果、自尊心を失ってしまうなんて絶対にしてはいけないこと。

声を上げて闘って本当に良かった。逃げなくて本当に良かった

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「自らを尊しと思わぬものは奴隷なり」

これは夏目漱石の言葉なんだけど、はじめて意味がきちんと自分のなかに入ってきた瞬間だった。

自分自身で自分を尊い存在なんだと思い、行動することで自分を守ることができる。

あのときパワハラの怖さに負けて逃げていたら、私はもやもやした気持ちをいつまでも引きずって、同じような高圧的な攻撃に泣いてうずくまることしかできない人になっていたと思う。

だから、怖くて怖くて仕方なかったけど、声を上げて闘って本当に良かった。逃げなくて本当に良かった。

それから会社の体制も変わったと後輩たちに聞いて、改めて胸をなでおろしたよ。

今回、パワハラやセクハラをされて言えずに悩んでいる人に少しでもこの経験が役に立つならと思って書いたの。

どんな環境だったら言いやすくなるかはわからないけど、パワハラやセクハラと向き合い解決した人たちの話を聞いたり読んだりすることで、抱えている悩みを誰かに話すきっかけになったらいいな。

長くなっちゃったけど、ここからひーちゃんへのバトンが浮かばない(笑)。

久しぶりにひーちゃんの好きなことを書いてー!

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大日方久美子

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