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LGBT映画に違和感。なんでこんなに愛に生きて愛に死んでるの!? #オカマと映画とマイノリティ

オカマと映画とマイノリティ

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マイノリティ──。「社会的少数派」の意。

「社会的弱者」として言い換えられることもある。

当連載では、自身もマイノリティの立場であるライター・おつねが、マイノリティを描く映画を通して、見解を語っていきます。

『ぼくたちのチーム』

主人公・ネッドは、父親の再婚をきっかけに、ラグビー人気の高い寄宿制男子校に編入することになった。本と音楽が好きな気弱なネッドは、ゲイと疑われ、いじめられる。

そんなある日、転校してきたラグビーのスター選手であるコナーと相部屋となることに。はじめは反りの合わなかったネッドとコナーだが、音楽を通して、次第に友情を深めていく──。

突然お仕事が休みになってできた休日は、ひたすらNetflixで映画やドラマ鑑賞をして贅沢に過ごしてる。

そんなときに、たまたまオススメに出てきたのが『ぼくたちのチーム(原題:Handsome Devil)』。

映画の雰囲気がかわいらしくて、日曜のお昼に観るにはぴったりの映画だと思った。

私たち、なんでこんなに愛に生きて、愛に死んでいるの?!

LGBTQを扱った映画は、いまのブームとも相まって、とても増えている。

うれしいことで、もっと多くの人に見てもらいたいなって、一当事者としては思うんだけど、ちょっとだけ違和感を持つことがあるんだ。

それは、「私たち、なんでこんなに愛に生きて、愛に死んでいるの?!」ってこと。

メジャーなマイノリティ映画の多くが、サブタイトルに「真実の愛」「純愛」という言葉を選んでいることに少しだけ違和感があった。

そんななか、本作がテーマとして選んだのは「友情」。いままで多くのマイノリティ映画と言われるものを見てきたけど、この視点は新しいなーと思った。

ネッドとコナー。どちらに共感する?

本作の舞台は全寮制の男子校。スクールカーストは運動部、とくにラグビー部が圧倒的な頂点に君臨している。

そこに編入してきた主人公のネッドは、絵に描いたような文化系男子で、読書とギター、オールドミュージックが大好きなひかえめな子。

そんな彼が学校で人気者になれるわけもなく、毎日からかわれて生活していた。

レビューじゃ「いまどきこんな遅れた学校あるの?」なんて書いている人も多くいたけど、私は声を大にして「日本のほとんどの学校はこの通りじゃん!!」って言いたくなった。

世のなかはひたすら「人と違うこと」「個性があること」「自分らしく生きること」をプッシュしてくるけど、学校が小学校から中学、高校と上がっていくにつれて、周りと同じでないと和から外されていくし、就職にいたっては優秀なテンプレート人間になることを求められる。

本作は、本当の自分を偽ることに息苦しさを感じながらも、人気者のポジションを失うことに恐怖を抱いているコナーと、生きたいように生きているだけで否定されることに、「NO」を唱えながら戦っているネッド。

どちらの姿に共感するのか、まさに観ている人によって変わってくる映画だ。

自分の本当の姿を思い切って伝えてみるのも悪くない

私自身、中高生活と就職活動を経験して、いかに個性を貫き通すことが大変であるかを痛感した。

そんななか、大学だけは私の個性をすべて良しとしてくれて、伸び伸びと自分らしく生きることを許容してくれたんだ。

マイノリティだけの問題じゃなくて、いろいろな問題で息苦しさを感じている人が、この世界にはたくさんいると思う。

でも、どんな人でもネッドとコナーみたいに少しだけ勇気を持って、小さな声を出してみることで、自分の世界が少しずつ変わっていくと思う。

私も大学で最初にカミングアウトをするときはとっても怖かったし、失敗したらどうしようって思った。

だけど現状に息苦しさを感じているのなら、自分の本当の姿を思い切って伝えてみるのも悪くないって、改めて思った。

>>「オカマと映画とマイノリティ」をもっと読む

おつね

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