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お猫さまはやっぱり賢い。「かわいい」のプロフェッショナルという生き方 #ねこのひげ

ねこのひげ

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「ねこのひげ」。それは猫にとって、欠かせないもの。

平衡感覚を保ったり、周囲を感知したりするのに、とても大切な役割があると言われている。

当連載では、アーティストでありライターのJunko Suzukiにとっての「ねこのひげ」を紹介していきます。

神奈川県にある美術予備校に通う浪人生だったころ。

年末が近づくにつれ、いよいよ1月のセンター試験を控え、予備校の空気は緊迫し始める。

センター試験直前に出会ったのは、美人な迷い猫

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そんな極寒の12月も半ば過ぎたころに、迷い猫で現れたのが彼女だった。

いまとなっては、実家にひとりで暮らす美人猫「ひょっちゃん」。

予備校は一軒家を改造した小さなアトリエだった。

デッサン教室に忍び込み、デッサンを真剣に描く私たちに「みゃーお」と甘えて回る。かわいいので、みんな邪険にはしない。

しかし問題は、その予備校ですでに飼われている「サバ」(本名:サバティーニ)という三毛猫がいるということ。

サバのご飯を取った取らないで、この小さな猫は、やっと見つけた暖かい居場所を追い出されて年越しを迎える。

年始に予備校に行くと、あの小さい猫のかすれた鳴き声が響く。

こんなに寒いのに、まだそのボロボロのアトリエ界隈をうろうろしていた。

予備校所長の奥さまが、予備校生だったTくんに「ちょっと、あんた、この猫捨ててきてよ〜!」と言い出した。奥さまはサバがかわいい。

調子よく「わかりました!」と言ったTくんに怒りを覚え、その場で軽い論争勃発。

同級生のYちゃんとMちゃんと一緒にどうしたもんかなぁと話すこと、数時間。

その日に猫をダンボールに詰めて自宅まで連れて帰ったアホは、私である。

父親に「センター試験前に猫を連れてくるなんて、自覚が足りない!!」と激怒され、猫と一緒に自分の部屋で縮こまって数週間を過ごすという結末だったが、その年は無事に二次志望だった多摩美術大学に入学することができた。

迷い猫からかわいい室内猫へ。学びたいしたたかな生きかた

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猫の恩返しは、猫だけに「たま美」だったのか。

そんなことを思いながら、多摩美術大学で1年過ごし、翌年に東京芸術大学を受験して、最終合格発表を見に行くと、あのときのメンバーはみんな受かっていた。Yちゃん、Mちゃん、そしてTくん...。

腐れ縁といえばいいのか、猫縁と言えばいいのか。

電車に乗って45分以上かかる帰路の地下鉄で、膝の上で暴れ出すダンボールを一生懸命ごまかしながら、隣の人に謝りながら、最後にゃ破いたダンボールから手が出てきちゃった、一駅手前おりて猫を抱えて走ったあの日のことがありありと蘇る...。

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あんなに激怒した父も、いまではすっかりひょっちゃんを猫っかわいがりしている。

祖母と一緒にソファーで昼寝をし、夜はヒーターのいちばん暖かい場所を占領。寒かった時期と苦労を忘れないのか、外に出たいという要望は一度たりとも言ったことがない。

かわいい室内猫という職を全うしているひょっちゃん。

ひょっちゃんの本名は「豹」。豹好きが高じて名前にした。

そんな強そうなことばっかり言っている場合じゃないぞ、自分。

猫のしたたかな生きかたも、少しは学んでいきたい。

>>連載「ねこのひげ」を読む

Junko Suzuki

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