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イケメンにしかときめかない。でも、結婚したい。

でも、結婚したい。

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イケメンにしかときめかない。でも、結婚したい。

「あーイケメンと結婚したい」は、仕事に疲れた女子が唱える魔法の呪文です。

呪文の効能は「つらい現実と面倒くさいタスク処理からの一時逃避」。

類似の呪文としては「ハワイに行きたい」「石油王になりたい」「○○くん(推しの二次元&三次元男子)の家の壁紙になりたい」などがあります。

イケメンは別腹女子 & イケメンが主食女子

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私も友人同士では気軽に「イケメン最高」「目の保養」「結婚したいよね」「養いたいよね」と言っていましたが、実際にイケメンと結婚する子はまれです。

なぜならイケメンと付き合えなかったから...ではなく、顔面よりも重視したい価値観や条件があったから。

彼女たち(と私)にとっては、金銭感覚、仕事への熱意、男尊女卑でないこと、話し合い能力などのほうが重要であり、「イケメン」は結婚のマスト条件ではありませんでした。

一方で「イケメンじゃないとときめかない」「結婚したくない」という「イケメンが主食」女子が少数ながらいます。

「まわりの人は普通というけど、私から見ればイケメン」という場合はいいのですが、婚活でハードモードになりがちなのが「10人中8人以上がかっこいいと判定するレベルの端正な顔立ちが好き」な場合。

イケメンが主食女子には2タイプいる

イケメンじゃないと無理女子は、ふたつのタイプに分けられます。

まず、恋愛で相手を選ぶ基準は「顔」であり、「なにがなんでも顔の好みは譲れない」という確固たる意志を持っているタイプ。

このタイプは若いころからイケメン好きを公言し、付き合ってきた実績を持つ女子が多いです。

顔が良ければ無職でもモラハラでも問題なし! と振り切れている子が多く、「私、超好みの顔をした男の子を養ってるのー★」という子もしばしば見かけます。

もうひとつは、恋愛経験が少なくアラサーになってから婚活を始めたタイプ。

こちらは付き合った実績はないですが、婚活のプロフィールを見るとまず顔で選び、実際に合ってみても「顔が好みじゃない」という理由でお断りを繰り返す女性です。

「自分は顔で選んでいる」と自覚があり「顔がいい人を紹介してください」とリクエストする人もいれば、自覚がなく「いい人に巡り会えない」とぼんやり考えている人もいます。

イケメンにしかときめかない。でも、結婚したい。

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顔立ちが端正な人にしかときめかない女性の婚活は、だいたい難航します。

まず、数の問題。彼女たちが「イケメン」と判定する容姿を持つ独身男性の絶対数が少ないから。

かつ、まわりの意見も厳しいものとなります。

「顔が好きじゃないとイヤっていうけど、恋愛と結婚は別ものだよ」「美人と美男は3日で飽きるっていうよ」「顔がよくても甲斐性がない男と結婚すると苦労するよ。私の祖母がね...(以下、経験談)」というアドバイスから、「相手の容姿をどうこう言えるレベルなの?」「高望みしすぎだよ。現実を見なよ」という批判までさまざまですが、イケメン重視婚活の女性は肯定的な意見よりも否定的な意見にさらされがち。

さらに「顔が好み、かつ正社員」と条件を上乗せしていくと、候補者が激減。よって婚活は長期化します。

「恋愛と結婚は違うっていうし、好みじゃない顔の人と結婚したほうがいいのかな...」

「でも、好きでもない人に触りたくないし、子どもを作ろうとも思えない...」

「たしかに、自分の容姿では、好みの相手から選ばれないかも...やっぱりある程度は妥協したほうがいいかな...」

「でも、生理的に受け付けない人との結婚はムリって話も聞くし...」

長びく婚活で疲弊し、彼女たちは「自分の好み」と「イケメン婚活の厳しさ」の狭間で「やっぱり高望みなのかな」「でも結婚したい」と揺れ動くことになります。

高望み自体は問題ではないが、現実は知るべき

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私としては、高望みかどうかはあまり問題ではないと思っていますが、現実は知っておいたほうがいいと思います。

ここで言う現実とは、「自分の容姿レベルを知るべき(もっと条件を下げろ)」というものではなく、「どれだけ自分が挑戦しようとしていることが難しいのか」という「恋愛市場の現状」と、「本当に自分は『顔』が絶対に譲れない条件なのか」という「自分の現状」です。

「顔がよければ性格も稼ぎも問いません★」という人がいる一方、顔重視の女性のなかにはレア度を知らずに「高身長で高年収で誠実で浮気しない、端正な顔立ちの人」という幻獣を求めている人がいます。

恋愛経験が豊富でない女性は「いつか普通の人(年収400万以上の正社員、顔がそこそこ、スポーツマン)と普通に出会って口説かれて結婚するだろう」「婚活したら望みの人と出会えて結婚できる」といったゆるふわな認識を持ちがちですが、彼女たちが言う「普通の人」レベルですでに希少であり、「顔がいい」という条件を追加したら候補者はほとんどいません。

こうした現実を知らずに「どうせなら顔がいい人がいいな」程度のゆるふわ現実認識で婚活に挑むと惨敗します。

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かつ、「本当に顔が絶対条件なのか」という「自分の望みを確認すること」も必要です。

これまでの恋愛経験や求める結婚生活をふまえたうえで「『顔』が絶対に譲れない条件」というなら問題はないですが、「私はこういう人が好き!」「こういう人と結婚したい!」という明確な判断軸を持っていないため、「顔」で選んでいる場合があります。

なぜなら「顔」はわかりやすい指標だから。

小さいころからテレビや映画などでイケメン美女をたくさん見て目が肥えているので、「好みの人格」はわからなくても「好みの顔」はわかる、という人は多いです。

この場合、本当はほかに大事にしたい条件があるはずなのに、その手前の「顔」条件でばっさばっさと候補者を落としてしまうため、マッチしたかもしれない相手を見過ごすリスクがあります。

覚悟を決めたなら好きに生きろ

「自分と市場の現実をしっかり知ってほしい」と思うのは、「必要のないリスクを負って望みが叶わず闇落ち」コースを避けてほしいから。

リスクを理解して「そのリスクを負う」と覚悟を決めた人は失敗を想定しながら戦えますが、リスクがあると知らずに「どうせなら」程度の軽い気持ちで突っ込んでいくと想定外のダメージを負います。

ダメージから回復するのに時間がかかるうえ、「結婚できない自分がだめなんだ」「婚活市場にいい人はいないんだ」と自分や他人を呪う闇落ちコースに入る危険があります。

なので、現実を知ることが大事なのです。

イケメンとの結婚は修羅の道で成功率が低いと知ってもなお「それでも絶対に顔がいい人じゃないとしあわせになれない」「好みじゃない顔を眺めて生活するなんて無理」というなら、心の赴くままに自分の好みを追い求めればいいと思います。

撮影(トップ、2、4、5枚目)/出川光 撮影(3枚目)/田所瑞穂 文/ぱぷりこ

>>連載「でも、結婚したい。」をもっと読む

ぱぷりこ

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