アメリカ、テキサス州ダラス地区出身のセレーナ・ゴメス。地元なので応援しています。

彼女がループス(全身性エリテマトーデス)の闘病をしていることは知っていましたが、親友のフランシア・ライサから腎臓移植を受けたニュースには驚きました。

腎臓移植を受けたセレーナ。まるで古典文学のような友情に感動

その深い友情で思い出したのが、太宰治の『走れメロス』やシェイクスピアの『ヴェニスの商人』。

『走れメロス』では暴君に、『ヴェニスの商人』では金貸しに対して主人公の友情が試されました。セレーナとフランシアの友情は、病気という「敵」に立ち向かったのです。

その友情が世界中の人たちに感動を与えたのは、いまの時点で、セレーナのこの画像に900万、そしてフランシアのインスタグラムには100万、合計で1千万もの「いいね!」がついていることから伝わってきます。

セレーナとフランシアの病への闘い。ループスへの理解が広まった

ふたりで臨んだ病への闘い。その傷跡は誇らしいほどです。

フランシアはInstagramでこう言っています。

ひとりの命が救われただけではなく、その過程でわたしの人生も変わりました。そのことはわたしたちふたりの物語の一部で、みなさんにももうすぐシェアします。でも、いま重要なのは、これが唯一の物語ではないということなんです。

腎臓を提供したフランシアの行為は、セレーナを助けただけではなく、ループスという病気への理解と支援をいっきょに深めることになりました。

闘病中の患者や家族、治療にとりくむ医師たちへと、計り知れない反響のさざなみが広がっています。

友情のある人生ってすばらしい

友人のためなら命も賭けられると思える、腎臓も提供しようと思える。実際にそうするかどうかは別にしても、そこまで思える友情を培うことができたら、人生はすばらしい。

SNSで「友だち」や「フォロワー」が何人いようと、リアルな友だちとのそんな友情にとってかわることはありません。

「A friend in need is a friend indeed.(必要なときにいてくれる友人こそが本当の友人)」という英語のことわざがあるけれど、このふたりの友情はそのとおりだと思いました。

People, Billboard

写真/gettyimages