ファッション雑誌やCMのモデルは、みんな細身のスタイルで、お腹や脇のぜい肉なんてないのが当たり前。

「女子はヤセているほうが美しい」という考えが、まだまだ世間の常識として存在しています。

そんな時代遅れのスタンスを変えようとする動きが、いまファッション業界をにぎわせているようです。

「ヤセすぎモデルは起用しない」ルイ・ヴィトンやグッチが宣言

世界最大手のファッション企業「LVMH(ルイ・ヴィトン、ディオール、フェンディ)」と「Kering(グッチ、プーマ、イヴ・サンローラン)」は、9月6日に『A charter on working relations with fashion models and their well being(ファッションモデルと健康に関する業務上の契約)』と題した文章をウェブサイトに掲載。

極端にヤセているモデル(サイズ32 = 日本サイズ5号より下のモデル)を、ランウェイやキャンペーンモデルに起用しないことを明らかにしました。

今後モデルたちがショーに参加するためには、健康状態と正確なスリーサイズを明記したドクターからの推薦状を提出する必要があるとのこと。

「ヤセすぎているモデルはもう必要ない」というLVMHとKeringの本気度がうかがえます。

「ヤセるほどモデルの仕事が入ってくる」摂食障害に苦しむモデルたち

長年、モデル業界では、「ヤセればヤセるほど仕事が入ってくるし、モデルとして成功できる」というゆがんだ考えが、当たり前のように支持されてきました。

摂食障害におちいるモデルがあとを絶たず、カリスマモデルのケイト・モスも、かつて体型コンプレックスから拒食症に苦しんだ過去を告白しています。

多くの女子が、雑誌やステージ上のモデルたちを見て、「私もモデルくらいヤセなきゃ!」と自分を追いつめて無謀なダイエットに苦しんでいるのも事実。

私よりはるかに背の高いモデルが「体重は43キロ」と語っているインタビュー記事を見て、ショックを受けたことを覚えています。

「ヤセている = 美しい」がいよいよ覆されるかも

ところが今回、ファッション界の老舗ブランドがヤセすぎモデルにNGを出し、ヘルシーなモデルを積極的に起用する方針を打ち出したことで、長い間病的に蔓延している「ヤセていることが美の絶対条件」という古い固定観念がいよいよ覆されるのでは? という期待が高まっています。

プラスサイズモデルも世間で認められるようになってきているし、遠くない将来、さまざまなボディタイプのモデルが当たり前のように活躍する時代がくるのかもしれません。

ヤセることに執着していない「ヘルシー美人」がスポットライトを浴びる時代。ファッションやビューティのトレンドもいい方向に変わっていく予感です。

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