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NYの壁がフォトジェニック。危険なギャングの街がクールになった

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NYの壁がフォトジェニック。危険なギャングの街がクールになった

ニューヨークのギャングたちが住むカオスなエリア、「ブッシュウィック」。

その殺伐とした雰囲気は、いつ銃撃が起こっても不思議じゃないムード。たとえ昼間でも、チキンな私はとても立ち寄れません。

でも、そんな危険なエリアが、急に人の集まるおしゃれな街になるミラクルが起こりました。

その背景にあるのがアート。街の景観をがらっと変えるグラフィティ・アートが、街の吸引力を生み出しています。

NYでいちばんクールな街。ブッシュウィックのパワーの源はアート

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最近、日本でニューヨーク特集が組まれると名前が出てくることが多くなった「ブッシュウィック」。じつはちょっと前までは治安が悪く、ひとりでなんて、とても歩けないような場所でした。

でも、地価の高騰にともなって、アーティストたちがソーホー → チェルシー → ウィリアムズバーグへと流れていき、いまではブッシュウィックがアーティストの住むおしゃれな街として注目を浴びています。

このエリアの活気を体現しているのが街中に散らばるグラフィティ・アート。

無償でウォールを提供しアートをサポートするプロジェクト「ブッシュウィック・コレクティブ」も功を奏し、世界中からアーティストが押し寄せています。

思わずインスタにあげたくなる。フォトジェニックな作品たち

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鉄条網がものものしい、倉庫街の長い壁。

緊張感を感じるほど果てしなく続く壁ですが、アートにとってはこの上ないキャンパスです。

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リアリティあふれる美しいアート。壁一面に描かれた絵画の迫力は、一見の価値あり。

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壁の隅に描かれた、ユーモアを感じる作品。なんだか心が暖かくなります。

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女の子がおじさんにつかまっちゃう!? トリックアートのような作品。

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運が良ければ、製作現場を見ることもできます。

グラフィティ・アートは、性質上、その作品が永遠にそこにあるわけではなく、いわば刹那的なもの。そのスピード感も、進化続ける街を体現しているかのようです。

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「YES」と肯定してもらえると、安心するし、誰にとってもうれしいこと。アクアブルーに大きな「YES」、そしてさまざまな目を描いた、気分を明るくしてくれるハッピーな作品です。

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手錠をされた手が弾くピアノ。ストーリーを想像したくなります。

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工事現場の壁だって、ブッシュウィックらしくアーティスティック。

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ピザで有名な「ロベルタズ」は店の外観全体にグラフィティが。

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ジェファーソン・ストリート駅周辺を中心に広がっている、ブッシュウィックのグラフィティ・アート。この辺りは、アートを背景に撮影をする人でごった返しています。

こうやって、閑散とした場所が人の集まるエリアとなり、素敵なお店が増えて街が進化していく。ブッシュウィックでは、アートのパワーを存分に感じられます。

イーストハーレムは80年代から始まるグラフィティのメッカ

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また、犯罪率の非常に高い「イーストハーレム」にも「グラフィティ・ホール・オブ・フェイム」があり、アーティストに壁を提供し、ストリートアートの発展に貢献しています。

現在(※)は、付近の道路工事のため保護幕がされていて観ることができませんが、アメリカの画家、キース・ヘリングによるグラフィティ「Crack Is Wack」もこのエリアにあります。

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イーストハーレムは屈指の高級住宅街「アッパーイーストサイド」から車で5分もしないでたどり着く場所。

そんな明暗がくっきりと背中合わせになっているのもニューヨークらしくておもしろいですが、個人的にはこのエリアもブッシュウィックに続いてアートによって治安が改善されて、マンハッタンをさらに住みやすくしてくれることを願っています。

自然発生的に生まれたグラフィティ・アートが、どんどん広がって、クールな街として注目されるまでになった、というのはまさにアートのパワー。

その根源である「表現したい気持ち」を、ニューヨークの自由な気風があと押しして、街を新しく生まれ変わらせました。

東京では、壁にアートを施すのは難しいけれど、自分で何かを形にしたいと思ったら、誰にでもすぐSNSで世界中へ発信できます。

そうやって、思ったことは形にして、どんどん発信していけば、街を変える以上のパワーを生み出すはずです。

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神田朝子

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