いま、ファッション界では、多くのブランドで多様性が重視されるようになり、さまざまな人種や肌の色、体型、年齢の人がランウェイを歩くようになりました。

プラダが2017年秋冬に向けて発したメッセージは「異端児」

The Fashion Spot」によれば、2017年2月のファッションウィークに登場したモデルのなかで、有色人種のモデルが27.9%に上り、過去最高を記録しました。

また「GUCCI(グッチ)」や「Calvin Klein(カルバン・クライン)」が、すべてのモデルを黒人にするキャンペーンを展開するなど、ブランド独自の多様性に関する発信も目立っています。

そんななか、「PRADA(プラダ)」は、2017年秋冬に向けたメッセージとして「Nonconformists(異端児)」を打ち出しました。WEBサイトにはこんなメッセージがあります。

自由な思想と型破りで独立した姿勢。慣習や境界線にとらわれない「Nonconformists(異端児)」。

広告キャンペーン「365」の最新シリーズ「Nonconformists」は、人間性、リアリティ、シンプリシティをテーマにした2017年メンズ&レディス秋冬コレクションのショーの物語。

フォトグラファーのウィリー・ヴァンデルペールが、自然体で即時的なイメージをまっすぐに捉えました。このキャンペーンは、慣習に反してショーが発表される前に制作され、革新的でこれまでにない感覚を秘めています。

(略)

ここでは、シンプルであることが革命的で、ノーマルであることが異端的なのです。

Tomorrow. I will be even more me. #Prada365 #PradaFW17 #Nonconformists

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Instagramのポストには「明日、私はもっと私になる」と書かれています。

自分にとってのシンプルさ、リアルさを追求すると、誰もが異端児になりうる、と読み取れます。

これをあえて多様性の文脈で考えると、本当の多様性は人種や国籍でも、性別や性的指向だけで表現されるのではなく、ひとりひとりにとっての自然体のなかにあるということかもしれません。

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コレクションの内容は、カラフルなモヘアのニットに細かな刺繍を施したものや、コーデュロイにレザーをあしらったスーツなど。

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性の境界線をもう一度考え直してみる

Finantial Timesによれば、ミウッチャ・プラダは今回のコレクションに関しこうコメントしています。

「性的魅力の道具は、この50年、60年と変わらないままでした」彼女はバックステージで言った。「私は、それをもう一度議論したかったのです」

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その結果、いまのプラダが考える女性らしさの表現がこれ、ということです。

かわいい! と思う人も、もっさり、ゴテゴテしてる、と思う人もいるかもしれません。でも「Nonconformist」だから、もうネガティヴな反応とかトレンドとかセオリーとか気にしないからね、ということかもしれません。

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また今回プラダは、2017年秋冬のメンズのショーのなかでウィメンズの一部を発表しています。この「Nonconformists」キャンペーンも、男女合わせたものになっています。

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たしかに世のなかのほとんどの場所では、男女が同じ空間に生きていて、女性が男性の服からインスピレーションを受けることも多いし、その逆もあります。性別の境界をリアルに考え直したら、その意味でも「異端児」になったのでしょう。

こうして考えると、シンプルに、リアルに考えると、一見風変わりなものがじつは答え、ってことは他にもある気がしてきます。

Prada, The Fashion Spot, FinantialTimes

写真/gettyimages

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