12月になると、師とともにアラサー独身女子たちも走り出します。

年末締めの大仕事、忘年会、会食、冬休みの旅行、デート、買い物、断捨離(男関係を含む)、とにかくあらゆるスピードがアップします。

クリスマスの予定はないですけど?

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そんな大忙しの女性たちですから、無駄なリソースの削減は重要事項。

そのなかでも、リソース削減のトップに来るのが「クリスマスの予定」問題です。

だいたいの人がクリスマス当日の予定を避けて忘年会や仕事を組むから、そこだけぽっかりと空くのはいつものこと。

若いころは「クリスマスの予定」は重大な問題でした。

「恋人との予定がないと格好悪い」という風潮があったから、クリスマスまでに恋人を作ってみたり、デートの予定を入れたり、「デート相手を見つけようね! もしダメだったら皆で集まろうね!」とセーフティネット女子会を形成したりと、とにかく「予定がない女であってはならない」と、多くの女性たちが奔走していました。

が、アラサーにもなるとぶっちゃけそういうの、もはや面倒くさい。

おいしいお店はだいたい満席だし、ビミョーな店にビミョーな相手と行っても楽しくない。仲いい友だちは結婚してるか仕事が忙しいかだし、言えば会ってくれると思うけど、別にわざわざクリスマスじゃなくたっていい。

予定がなくたっていいんじゃない? 好きなことをすればいいんじゃない? 東京はどこも混みまくってるからコスパ悪くない? 行きたいところがあるならほかの日でよくない? という気持ちが強くなってきて、「予定なんかないよねー」「無理して入れないよねー」と余裕を見せるようになってきます。

「クリスマスの予定は?」という質問を華麗にさばく女性たち

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しかし、そういうことを言い合えるのは、本音で話せる友だち同士の間だけ。

外野からの「クリスマスの予定は?」という質問には、下記のようにパブロフ自動応答します。

「恋人と過ごしますー」

「知人が経営してるフレンチでごはんですー」

「家でチキン丸焼きですー」

「ホリデーでドイツに行ってクリスマスマーケットを楽しみますー」

これらの返事が本当かどうかは、彼女たちには関係ありません。

大事なのは、「私は楽しくやってます。憐れまれる要素なんてないんで、勝手に『未婚のかわいそうな女』というラベリングをしないでください」というメッセージを相手に伝えられるかどうか。

クリスマスの過ごし方が多様になってきたとはいえ、まだまだ「クリスマスに予定がないアラサー未婚女子はやばい」という目線はあります。

バカ正直に「予定はとくにないですし、無理に予定を作る必要性も感じていません」とでも言おうものなら「そんなことしてるといき遅れちゃうよ」「仕事ばっかりでさみしくないの? 俺、嫁さんがそういうタイプだったら嫌だなあ」「俺の友だち、紹介してあげようか? アラフォーなんだけど君に合うと思うよ」といった、いらぬアドバイスがくることは目に見えています。

「あ、ひとりじゃないんだな」というニュアンスを漂わせられて、とくにつっこみたい要素もない無難オブ無難な答えをすることで、女性たちは自分の身を守ります。

クリスマスに予定がなくても平気。でも、結婚したい。

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そうやって外圧から自分を守ることを覚え、心乱されなくなってきた...と思いきや、女心は難しい。

心が平穏なのは中旬まで。いざクリスマスが近づくと、「あと数日で今年が終わる」という圧倒的な事実に焦りが生まれ、真夜中の猛省大会が始まります。

「どうしよう、今年こそは結婚すると思ってたのに」

「来年は30歳になってしまう。30歳になると出会いが激減するって言われるから不安すぎて吐きそう」

「年末に帰省したらどうせ結婚のことを言われる。帰りたくない」

「今年は仕事の昇進のためにがんばったけど、出会いはなかった。来年はどうすれば?」

「来年もこうやって、オフィスで仕事ばかりしてるのかな?」

気分転換にとうっかりSNSを開こうものなら、結婚して子どもができた友人たちのしあわせそうなパーティ写真が目に入ってきてしまい、さらにダメージ。

高級レストランでのディナーやウェイするパーティはどうでもいいし羨ましいとも思わないけれど、家族団らんは地味にくるお年ごろ。

しかも、それがかつて「一緒に婚活がんばろーねー」「お互いに結婚しなかったら一緒に暮らそうよー」なんて言っていた女友だちだったりしたら、なおさらのこと。

「彼女はできたのに自分はダメだった」というショック、友だちのしあわせを素直によろこべない自分への自己嫌悪、こんな卑屈な自分だから結婚できないのでは...クリスマスにキャッキャできなくて素直じゃないからダメなのでは...というマイナス思考の扉がどかんと開き、終わらぬ自己嫌悪ジングルベルが脳内でガンガン鳴り出し、「ダメだもうとにかく結婚したい」と呻くマシーンに大変化。

振り返りは必要だ。でも自分へのダメ出しはストップ

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彼女たちの「年末の自己嫌悪祭り」が深刻になりがちなのは、「結婚していないアラサー独身女子」「クリスマスに恋人と過ごせない女は負け組」というラベルと、「今年の振り返り」がごっちゃになっているからだと思います。

年末は、ひとつの大きな区切りです。仕事で年間レビューするのと同様に、自分レビューをするにはいい機会。

ですが、彼女たちがやる振り返りは、「周りはこんなしあわせなクリスマスを過ごしてるのに自分はダメ」「クリスマスまでに恋人を作るとかそんなださいこと無理って思っている自分の自意識がダメ」「マイペースなつもりだったけど、現実を見て妥協できない痛い女なだけかもしれない」といった、自分へのダメ出しばかりが先行しがち。

でもそのダメ出し、本当に合ってるの? と私は思います。

振り返りのベースは「今年の自分は理想の自分に近づけたのか」という問いです。この問いに答えるためには「自分が望む理想像」「自分の現実」「理想と現実のギャップ・足りないところはなにか」「ギャップを埋めるための行動をとったか」「行動でどういう成果があり、どこで失敗したか」を考察する必要があります。

で、自分へのダメ出しって、この「考えるべき事項」のどれにも当てはまらないんですよね。

自分のしあわせと他人のしあわせを比較して「あれと同じことができなかった、だから自分はダメなんだ」と嘆くけど、そもそもその「他人が感じているしあわせ」、本当に欲しいの? 自分が欲しいもの、理解してる?

「20代のうちに結婚できなかった自分はダメなんだ」と落ち込むけど、「20代で結婚できない女性はダメだ」と言ってるのは誰? 親? 友だち? 自分? それって思い込みなんじゃない? 同世代の未婚率、把握してる?

ダメ出しは傷つくし、傷つくからこそ「ちゃんと考えなきゃ」と深刻になって疲弊する女性、すごく多い。でも、ダメ出しはしょせん「他人ベース」の話で考えているから「自分のしあわせプラン」に直結はしていません。

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というわけでクリスマスを迎えるアラサー未婚女子よ、「自分へのダメ出し」を90%カットしよう。

アラサー未婚女子なら誰だって年末ブルーになるのはしょうがない。

だけど本来、年末の振り返りで考えるべきは「私の理想に近づくために何をしたか、何をできなかったか、どう改善すればいいか」という前向きなプランです。

「自分へのダメ出し」は「自分のしあわせ」に結びつくようでいて結びつかないのに、異常に疲弊して精神リソースを食いまくって、大事なことを考えるだけの気力すら奪います。コスパ悪すぎ。だからやめちゃえ☆

どうしても自分へのダメ出しをしたいなら「うわあああーーーなぜ私は2016年を無為に過ごしてしまったんだあああーーーバカバカ私のバカ煩悩の塊め妖怪退散〜〜〜〜〜」とごろごろベッドで1時間ほど悶絶して盛大に自分を罵倒し尽くし、疲れて叫ぶ元気がなくなったら、チョコを食べてワインをあおってすっきり寝るのがいいと思います。

それでもまだモヤモヤが残るなら、そんなときこそ女友だちの出番です。パーティグッズを持って大笑いして、おいしいものを食べよう。

「現実逃避する暇あるなら反省すれば?」「そんな女子会ばっかりしてるから結婚できないんだよ」と揶揄する「独身女にはウジウジしていてほしい勢」がいるかもしれませんが、そんなものは無視。

楽しい時間は、前向きなプランを作る英気を養うために必要なのです。だから心の底から楽しみたまえ。