婚活してる自分が恥ずかしい。でも、結婚したい。

婚活してる自分が恥ずかしい。でも、結婚したい。

2008年に『婚活時代』(山田昌弘、白河桃子著)が出版されて以来、すっかり日常に溶け込んだ「婚活」。

日常会話でも「そろそろ婚活しなきゃ〜」「婚活やってるんだけど、この前デートした人がやばくてさ」「いま、兄が婚活をしていて」と当たり前に婚活の話題が出ますし、メディアでも「婚活ビジネスのいま」や「婚活市場最前線」といった見出しが躍ります。

結婚したいというニーズがあるのなら、「婚活」は無視できない選択肢。

隠れながら婚活する女たち

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が、これほどポピュラーで日常的に目にするレベルまで浸透していても、隠れながら婚活をする女性はいます。

「婚活を始めたけど、仲いい友だちにも家族にもだれにも言えなくて...」

「いつもつるんでるオタク友だちの前では"婚活とか別に興味ないよね"って同調してるけど、じつは婚活を始めて...」

「こっそり婚活を始めたいんだけど、どうやっていいかわからなくて...」

たいして仲のよくない人や同僚にわざわざプライベートの話をする必要はもちろんありませんが、恋愛事情について共有し合っている友人たちや、気のおけない趣味仲間たちにも隠してひっそり婚活する女性たちは結構多い。

黙っている理由は人それぞれですが、話を聞いていると浮かび上がってくるのが「婚活している自分が恥ずかしい」という考え方。

婚活は、結婚できない女がするもの?

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「婚活なんて結婚できない女がするもので、自分は自然に結婚できると思ってた」

婚活している自分を恥ずかしいと思う女性たちの多くが、このようなことを口にします。

彼女たちのなかにあるのは「時がくれば自然と結婚する」という考えで、私はこれを「恋愛オーガニック派」と呼んでいます。

彼女たちが言う「自然に結婚できる」とは「普通に生きていれば仕事場や友だちづきあいで当たり前に彼氏ができて、当たり前にプロポーズされ、当たり前に30歳を迎えるまでに結婚できる」ということ。

「中学のあとには高校に行く」「大学を卒業したら新卒入社で就職する」と同レベルで「アラサーになれば結婚する」。

しかし、気が付けばあっという間にアラサーになっていて、思っていたように"自然"には結婚していないことに彼女たちは焦ります。

まわりに話を聞けば「婚活してるよー」「婚活すればいいんじゃない?」と言われますが、彼女たちはそもそも「婚活」という選択肢を考えてこなかったと言います。

婚活は「結婚したい」という強い意志を持ち、戦略的に考えて行動するものですが、これは彼女たちにとっては"不自然"なことだと映るようで、「不自然なことをしなくてはならない=だれもができる自然なことに失敗した=恥ずかしい」と考えて、自分の至らなさに落ち込んでしまうようです。

婚活でうまくいかない自分が恥ずかしい

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さらには「勇気を出して婚活を始めてみたものの、うまくいかない自分が恥ずかしい」と落ち込んでいる子たちも少なくありません。

「自分がいいと思う人からはいい返事がこなくて、女としてまったく魅力がないんじゃないかと思って落ち込む」

「仕事ならどんな質問でもこなせるのに、デートだと全然気が利いた答えが返せなくて、相手をつまらなくさせたと思って自己嫌悪に陥る」

「会員は半年で相手を見つける人が多いと言われたのに、自分は9か月も経っているのに相手を見つけられていない。平均以下なんて恥ずかしい」

仕事ではバリバリ成果を出しているのに、恋愛や婚活になると、とたんに期待していた成果を出せず、失敗を繰り返す自分に自己嫌悪を感じてしまいがち。

婚活してる自分が恥ずかしい。でも、結婚したい

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婚活している自分を恥ずかしいと思うがゆえに、彼女たちは婚活していることを隠そうとします。

婚活をしなければ相手を見つけられないなんて、恥ずかしい。

友だちはみんな自然に結婚できてるのに、自分はそれができなかったなんて、劣等生みたいでつらい。

勇気を出して婚活してるのに、全然うまくいってないなんて、だれにも言えない。

だれにも言えない孤独のなかで、傷ついて、自己嫌悪に陥りながらも、彼女たちは「結婚したい」という自分の気持ちに従って、苦手な婚活を頑張ろうとしています。

自分にダメ出しをしてるのは自分。オッケーと言おう

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彼女たちはとても真面目で、仕事ができる子たちも多いです。だからこそ「だれでもできることができていない自分が恥ずかしい」「失敗する自分が恥ずかしい」と、自分で自分に「ダメ判定」を下してしまいがち。

ですが、彼女たちは自分を恥じる必要はないと思います。理由はふたつ。

まず、「結婚=だれでもできる普通のこと」という前提が、21世紀ジャパンの現実に合っていないから。

たしかに高度成長期の日本、つまり親世代は97%の人間が結婚していた驚異の「皆婚時代」でした。この時代の価値観からすれば、たしかに「時がくれば自然と結婚する」と考えても不思議はありません。

しかし総務省統計局「国勢調査」(2010年)によれば、東京に住む25〜29歳女性の10人に7人、オーバー30歳(30〜34歳)は約2人に1人近くが未婚です。

だからこそ『婚活時代』という本がベストセラーになったんです。親世代の価値観を用いて自分をダメ判定して傷ついてしまう必要なんてない。

もうひとつの理由は「人間は慣れないことをすると失敗する」ものだから。

「私、婚活は小学校の頃からやってるんだよねー」みたいな人はいないわけで、多くの人が婚活は「生まれて初めての挑戦」です。だからやってみてうまくいかないのは当たり前。

しかし、アラサー女子は仕事では中堅ポジションでバリバリ仕事をしているため、「できない自分」「失敗する自分」に遭遇するのが久しぶりすぎて、ショックを受けてしまいがち。

「仕事ではうまく立ち振る舞えるのに、恋愛や婚活ではこんなにダメな自分を見ていてつらい」となるのは当然ですが、そもそも何年もやり続けて慣れている仕事と、初めて挑戦する婚活を一緒に比較するのは正しい比較ではありません。

「恥ずかしい」と自分を傷つけているのは、自分なのだと思います。

真面目な彼女たちだからこそ思いつめてしまうのかもしれませんが、ここはひとつ「東京では未婚は5割! 初めてなんだから失敗してアタリマエ! っていうか初めてのことに挑戦してる自分、超がんばってる!」とドーンといまの自分に「オッケー判定」を出してほしい。

もし自分にオッケーを出せたら、ほかの人にも「じつは...」って打ち明けられるようになるかもしれません。

婚活に協力してくれる人は結構いるので、人に話した方が効率的です。

「婚活やってるの?」とバカにする人間はそこまで多くないです。もし出会ってしまったら、ぱぷりこが筆圧と真心を込めて大文字焼きにするから安心してほしい。

がんばっている人は、どんなに泥まみれになっていても恰好いいものです。

撮影/出川光

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