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占いで運命の王子様は見つからない。でも、結婚したい。

でも、結婚したい。

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占いで運命の王子様は見つからない。でも、結婚したい。

「アラサー独身女子って何でできてるの?

婚活と自分磨きと残業と占い そして素敵なもの全部

そういうものでできてるの」

21世紀のマザーグースではきっとこう歌われることでしょう。それぐらい、何歳になっても女性は本当に占いがお好き。

恋愛で迷ったら占いへ、キャリアで迷ったら占いへ、何もなくても占いへ。

女性誌の占い特集にはいまだについつい手が伸びる。アラサーになったら占いに興味がなくなるのかな? とアラツーの時は思っていましたが、そんな気配はゼロ。むしろアラサーになると、占い好きの人はよりディープにはまっているように思えます。

アラサー女は占いの結果を肴に酒を飲む

私はPDCAサイクルがもはや趣味で、「実存!」「物理!」と叫ぶ効率厨なので、未来を占ってもらうことへの興味は薄い人間です。でも、占いはエンターテインメントとしては大好き。

まず、タロットカードの図柄がかわいい。暗黒時代を彷彿とさせる中世ヨーロッパ風のクラシックな柄も、ミュシャ風の華やかな絵柄も素敵。プラネタリウムや星座物語が好きだったから黄道十二宮をあしらった西洋占星術も好きだし、セーラームーンど真ん中世代なので太陽系の英語名を見ただけで「月に変わっておしおきよ!」と口走る。乙女厨二心が大騒ぎする。

でもどちらかといえば、占いが楽しいのは友達と一緒にやるときかもしれません。占いツアーはディズニーランド女子会のような、エンタメ付き相談会の役割も果たしています。同じような悩みを抱えている女同士が集まって愚痴相談大会をしている時、いまいちいい解決案が出ないと誰かが「今度、みんなで占いに行ってみない?」「行くー!」となることはよくあります。

ここでの占いは「人生の指針を求めに行く」というより、鬱屈とした雰囲気を晴らすお祓い行事みたいな意味合いが強いです。同じ悩みを持っていても、生年月日や手相や人相やその他もろもろのスペックにより出てくる答えが違うので、「えーそっちはそんな答えなの?いいなー」「本当になったら私の恋愛も手伝ってよー」ときゃっきゃ盛り上がって、占いの結果を肴にがんがんワインを空けられる。

占いは、恋やキャリアに悩めるアラサー独身女性をつなげるコミュニケーションツールであり、エンタメであり、酒の肴。東京大神宮のお守りは友情の証。お手軽で楽しい気分転換ツールなのです。

「なんで結婚できないの?」占いにぶっこむアラサー独身女たち

よく女性誌やモテ本で「スピ女子は男子に引かれちゃうから禁物☆だ☆ぞ☆」といったアドバイスが見られるように、男性の中には「占い好きの女=スピリチュアルでやばい女」というイメージを持つ人がいますが、女子は彼らが思っているよりもずっと占いをドライに使って楽しんでいます。

ですが、アラサーになってくると、占いにディープにはまる独身女子が出てきます。「運命の人はどこにいるの?」とTwitterに運命ポエムを連投するゆるふわ女子だけでなく、バリバリと仕事をこなして顧客や後輩の言動に赤ペンを入れまくるバリキャリ女子が突然、占いに月数万円をぶっこむようになるからびっくり。

なぜアラサー独身女が突然、占いにのめりこむのかといえば、「焦りと不安」「失敗による意気消沈」が多い様子。

周りがどんどん結婚・出産するようになると「アラサーになればいつかは結婚できる」と漠然と思っていた女たちは「あれ?アラサーになっても結婚できないよ?」と焦り出します。もう待っているだけでは結婚できない世の中になっているから結婚できないのは当たり前なのですが、そうとは知らない彼女たちは「ちゃんと生活して悪いことしてないのに結婚できない。自分の運勢が悪いのでは?」と思い、まずは手っ取り早くてなじみのある占いへ駆け込むようになります。

「自分でキャリアを決めるし、結婚する相手も選ぶ」と言っていたバリキャリ女子に占いへ通う理由を聞いてみれば「自分の力でどうにかなると思っていたけれど、自分の努力ではどうにもならないことがあるとわかった」とのこと。

彼女はバリキャリで大学時代から付き合っていた恋人がいましたが、もう結婚も間近という時になって相手の浮気&浮気相手の妊娠が発覚して大修羅場、さらに追い打ちで会社でお局に目をつけられてストレスMAXになり休職せざるを得なくなり、「災厄?大殺界?自分なんか悪いことした?」としか思えない状態が続いて、心がぽっきり折れてしまったようです。

占いで運命の王子様は探せない。でも、結婚したい。

20160425_papuriko_02.jpg「いつ結婚できますか?」

「恋愛運はいつ向上しますか?」

「結婚相手にはどこで出会えますか?」

占いに通うアラサー独身女性はこうした質問を聞きまくりますが、本気で占いを使って運命の王子様を探索しているわけではありません(本気の人もたまにはいますが)。

占いで運命の王子様は探せないし、占いにのめりこんでいると男性陣から「やばいスピリチュアルだ」「神秘主義で怖い」とドン引かれることも、彼女たちは認識しています。

それでも占いに行ってしまうのは、誰かに「つらい現実だね。今は運気が悪いよ。でも大丈夫。これから良いことが起きるよ」と、自分のつらさや悩みを分かって受け止めてほしいから。本当は心許せるパートナーに言ってほしいんだけど、それが叶わないから占いで代替させているように見えます。

「結婚したい」のは不安とストレスが原因

「占いで結婚相手は見つからないんだから、お金と時間を使うのはやめて結婚戦略を作ったら?婚活にコストを使ったら?」とついつい論理大好き効率厨は言っちゃいがちなんですが、そもそも彼女たちの何割かは別に結婚がしたいわけではなく「ストレスと不安から逃れたい」のであり、とても疲れています。ここで尻をたたくのは酷というもの。

なので私は「お疲れーうちら頑張ってるよねー」と友人には言うことにしています。

占いで結婚運を聞きまくっている友人のうち何人かは、仕事や生活でのストレスがなくなると「別に結婚したいわけじゃなかったわ」と突然すぱっと占いをやめたりするので、まずはストレス解消が先決。

どんな方法であれ、気分転換できるなら最高じゃないですか。私もずいぶん友人たちに助けられたし、なんかお返しはしたいよね。だから「占いに行こうよ」と言われたら、いつでも喜んでお供することにしてる。

撮影/出川光

ぱぷりこ

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