人生は長いようで短い。

だからこそ、恋も仕事もプライベートもまだまだやれる! と、ついがんばりすぎてしまいます。

でも、ときには立ち止まって、自分の心の声に耳を傾けてあげることの大切さを教えてくれたのが、アメリカン・ミュージック・アワード(AMA)の授賞式に登場したセレーナ・ゴメス。

病気療養のために活動を休止してから、約3か月ぶりに公の場に姿を見せた彼女が、いまの正直な心の内を語りました。

「すべてを手に入れたけど、私の内側は壊れていた」

子役からキャリアをスタートさせ、映画に出演したり、自身のアルバム『Revival(リバイバル)』を引っ提げての世界ツアーを行ったりと、とにかく休まず走り続けてきたセレーナ。

公式Instagramもスタッフ任せではなく、自分で管理して更新しているそうで、ファンに対してもいつも誠実な姿勢で仕事をこなしている、という印象です。

ところがセレーナは、2016年8月から、発熱や発疹、うつや不安感をともなう全身性エリテマトーデス(SLE)の治療のために、全面休養していました。

そんななか、2016年のアメリカン・ミュージック・アワードの「最優秀女性ポップ/ロック・アーティスト」賞を受賞。

スピーチでは、自身の病気について、こう語っています。

「I had to stop, because I had everything and I was absolutely broken inside," she said. "I kept it all together enough to where I would never let you down, but I kept it too much together to where I let myself down.」

「私はあのとき立ち止まらなくちゃならなかったの。すべてを手に入れていたけど、自分の内側は完全に壊れていたわ。みんなをがっかりさせないように、期待に答えようとすべてを抱えていたけれど、同時にそれが自分自身をダメにしていたの」

セレーナの言葉に涙を流したガガ

会場でスピーチを聞いていたレディー・ガガは、感極まって涙を流していました。

じつは、ガガは最新アルバム「Joanne」の名前のもととなったJoanne叔母さんを、セレーナと同じ全身性エリテマトーデスで亡くしています。

そのため、セレーナの言葉には、ひときわ胸に突き刺さるものがあったに違いありません。

また、同じく会場にいたアリアナ・グランデやナイル・ホーランたちも、大きな声援と拍手を送っていたそうです。

誰かにSOSを出すのは恥ずかしいことじゃない

人に認められたい。

もっともっと自分は結果を出せるはず。

そうやって、人からの評価にとらわれて必死で生きていると、いつの間にか疲れがたまってしまいます。

「ちょっとしんどいな...」と感じたら、そっと生きるスピードをゆるめて立ち止まってみていいんです。

休んだり、誰かにSOSを出したりすることは、決して恥ずかしいことじゃない。

弱い自分を認めずに、ボロボロになっても気がつかないふりをすることのほうが、もっとつらくて悲しいこと。

セレーナの正直なスピーチが、そう強く思わせてくれました。

[billboard, The Huffington Post]

写真/gettyimages

by Timmy