2016年1月26日にパリ・グランパレで開催された、『シャネル』の春夏オートクチュールコレクション。

デザイナーを務めるカール・ラガーフェルドが手掛けたステージには、緑がふんだんに使用されていました。また、舞台に作り上げられたのは巨大な「木の邸宅」。

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アジア文化にインスピレーションを受けたという邸宅には、お寺や温泉を連想させる部分が見られます。アジアンテイストを繊細にシャネルの世界観に落とし込んだカールのセンスに脱帽です。

カールが目指した、エコとファッションの融合

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現在、世界的に課題となっている「エコ」への取り組みを意識し、インスピレーションを受けたというカール。今回のコレクションでは、なんとウッドシェービング(木の屑)を用いたコレクションを披露! この新たな試みは、非常に話題を呼びました。カールは

「ここ数年、色んなメディアがエコロジーを話題にしている。しかし、このテーマはファッション業界において無縁のように思えた。木を用いた生地は存在しなかった。だからこそ、ファッションでエコロジーを推進するためにも、木でできた服を作ったんだ」

と話しています。

なんとも斬新な発想です。ファッション界を引っ張っているシャネルがエコへ乗り出すことで、よりいっそう世間へのエコ意識喚起が期待できそう。

ベージュ×ゴージャスな装飾でエレガントに

20160202_chanel_4.jpgコレクションでは、春夏らしい透け感のある素材と、エレガントなベージュカラーが多く見られました。ベージュへはカールのシャネルへの思いがつまっています。

ベージュという色はシャネルの定番カラーであるにも関わらず、今までのショーでベージュをテーマにしたことはなかった。だからこそ今回のコレクションではベージュをたくさん取り入れたかった」

柔らかな色味に際立つゴージャスな装飾に、うっとりしてしまいます。

常に挑戦を続けるシャネル

アジアの雰囲気が漂う今回のコレクションは、日本人の私たちにとっても馴染みが深いものでした。

エコへと進出したシャネル。世界に名だたるハイブランドながら、常に挑戦し続ける姿勢は本当に素晴らしく、感動さえ覚えます。これからも、当然シャネルから目が離せません。

[CHANEL,The Business Of Fashion]

image by gettyimages