シンプルに。ミニマムに。

昨年、一気に増えたシンプルなライフスタイル。ファッションのトレンドにおいてはその傾向が顕著で、ノームコアの流行もそのひとつでした。そんなシンプルなスタイルに欠かせないブランドが「Calvin Klein(カルバン・クライン)」。

特にシンプルが研ぎすまされたアンダーウエアは、根強いファンが多くいます。 そして今回、アンダーウエアの2016年のスプリング広告キャンペーンが公開されました。

イメージキャラクターには、これまでも起用されてきたJustin Bieber(ジャスティン・ビーバー)やKendall Jenner(ケンダル・ジェンナー)に加え、ラッパーのFetty Wap (フェティ・ワップ)やKendrick Lamar (ケンドリック・ラマー)、アジアからは韓国人モデルでミュージックアーティストのSung Jin Park (パク・ソンジン) を起用しています。

プロモーションの大きな柱のひとつがInstagram。「I ___ in #mycalvins」のキャッチフレーズとともに、イメージキャラクターたちのポストを見ることができます。

「カルバン・クラインで夢をみる」

「カルバン・クラインで誇らしげに」

「カルバン・クラインでポーズをとる」

「カルバン・クラインで堂々と立つ」

「カルバン・クラインで映し出す」

「カルバン・クラインでメイクマネー!」

「#mycalvins」をつけてInstagramへポストすれば、誰でも参加可能です。自分なりの「#mycalvins」を表現してみて。

さらに興味深いのが、カルバン・クラインの最高マーケティング責任者、Melisa Goldie(メリッサ・ゴールディ)のコメント。WWDの取材によると、

「ラベルをつけられ決めつけられるのを嫌うミレニアル世代(主にアメリカで1980年代から2000年代初頭に生まれた若者の総称)。自分だけのオリジナリティを欲しがるのこの世代。カルバン・クラインがライフスタイルブランドとしてグローバルに向けて成し遂げたいと思っているのが、まさにこの姿勢です」

自分らしさ、他人とは違うことを重要視するミレニアル世代へ向けたキャンペーンであることを明確にしています。さらに、

「彼らは、これまでの一方的な広告手法はもはや欲しがっておらず、より自分のイマジネーションがかき立てられるキャンペーンに参加したいと思っている」

とも話しています。ミレニアル世代へ向け、誰もが参加できるキャンペーンを開始したカルバン・クライン。ミニマルでシンプルなデザインは変わらなくても、ユーザーを強く意識することで、ブランドの魅力は増していくばかり。

そして、一番楽しみなのが、このキャンペーンの展開の可能性です。今後は、世界最大の音楽配信サービス Spotify (スポティファイ)と協業してマルチチャネルプロモーションへと発展させていくと発表しました。アパレルブランドと音楽業界の融合。ミレニアル世代へ向けて、デジタルを駆使したキャンペーンは、これからも大いに楽しませてくれそう! もちろん、カルバン・クラインというブランドの可能性にも大いに期待です。

Calvin Klein

文/篠田慶子